レッスンのあるキッズデザインスクールの週末は、
子供たちの笑顔に溢れています。
子供たちの心からの笑顔を見る度に、
デザインの仕事をしてきて良かったなぁ!と
思う気持ちに溢れて...
そんな日々を運営側の私達も全力で楽しませて頂いております。
《全力で楽しむ経験をすること》
《目の前にいる人と笑顔になれる方法を考えること》
私達はファッションデザインを通して、
子供たちが“自分らしさに気付ける時間”を大切にレッスンをお届けしております。
ファッションデザインという手段を使い
レッスンをお届けしておりますが、
大切なのはどんな学問でも良いので
“学ぶことが楽しい”と感じられる経験を
子供の頃から体験出来る事だと思っています。
レッスンは、
集まってくれた子供たちの力で
完成していきます。
生きた学びを実現するためには、
物事を固定概念でかためて決めつけないこと。
人にはそれぞれ自分の得意な方法があります。圧倒的に得意を活かした表現は、
当たり前だとされている固定概念や理論を通り越して人の心を動かします。
目の前の人が喜んでくれるデザイン。
自分以外の誰かを笑顔に出来るデザイン。
それはきっと自分のデザインを、
自分自身で圧倒的に好きになれているからこそ出来る事です。
全力で楽しんでいる人の姿に、
人の心は動かされます。
全力で楽しめる素晴らしさを知っているから、
他人にも楽しみや喜びを伝えていけるのです。
私の幼少の頃の憧れはファッションデザイナーでした。
自分の考えた服をお店で販売する事が出来たら、どんなにワクワクするだろう。
自分の考えた服を、街で着ている人に出逢えたら、どんなに幸せな気持ちになれるだろう。
そんな憧れの延長線上で
ファッションデザイナーという職業を選び、働いていく中でまた新たな感情が芽生えました。
ヨーロッパに住んでデザインに没頭出来たら、どんなにワクワクするだろう。
イタリアのあのデザイナーと一緒に働けたらどんなにエキサイティングなんだろう。
そんな事を考えながら
自分に必要だと思うことを東京で積み重ねる日々でした。
そしてそうしている中でまた、
憧れの延長線上で物事は進んでいき、
ミラノでは夢のような経験を沢山させてもらいました。
そして、
世界中には様々な価値観や生き方があり、
“世の中に絶対的なものなどはない”と
体感として学ぶ事が出来たのは、
週末になると様々な国や街を一人で旅した経験のおかげです。
一人で海外を旅していると
ここが何処だかわからない場所にも
辿り着き、
もちろんトラブルやハプニングも起こります。
時には全力で泣きながら訴える事もありましたが、その時々で必ず手を差し伸べてくれる人がいました。
大変な思いをする事もありましたが、
声をあげたら必ず助けてくれる人がいて。
山を登り、足を痛めておりれなくなった自分。荷物を降ろしておんぶで一緒に下山してくれた通りすがりのカナダ人のグループ。
夜遅くで土地勘がないため、
降りるバス停がわからなく、
終点まで辿り着いてしまったアイルランドの奥地。
その時のバスの運転手は、
必要な目的地前までバスで送り届けてくれました。
お仕事で言語の壁につまずき落ち込んで家にいる自分に
「家の中にいても何も変わらない。ドラマはいつも家の外で起こるから。だから外に出て、誰かに出逢わなきゃ。新しい経験をしなきゃ」
と教えてくれたのは
一人で旅したカプリ島行きの船の中、
たまたま隣の席になったイタリア人の女性でした。
そしてみんな同じように言った台詞がありました。
「自分も他の国に言って、大変な思いをした事がある。でも必ず誰かが助けてくれた。
自分もしてもらった事だから、自分が手を差し伸べるのも当たり前のことだ」
そんな風に笑顔を向けてくれました。
私にとってはこれらの経験により
『様々な国の人と出逢える事は素晴らしいことだ』と思えるようになりました。
もちろん、全てが良い事ばかりではありません。
しかし出逢える人の数が増える分だけ
人の生き方のサンプルに出逢えます。
世界中に何通りもの生き方が存在する事を
肌で感じる経験が、
前向きに自分のスタイルを見つめ直すキッカケとなった事に間違いはありません。
そんなエキサイティングな経験が続く中、
日本に帰国してからも
素晴らしい出逢いの連続が
自分を成長させてきてくれました。
子供の頃、
『もしデザイナーになれたら、今度はデザイナーとして子供の笑顔を創れることをしたい。そのためにまずはデザイナーとして頑張るんだ』
そう感じていた心の中の願いを、
今は私のライフスタイルの一部として
実現する事が出来る環境になりました。
子供たちの笑顔を見ていると、
人間の素晴らしさを教えてもらいます。
子供たちは、
自分の経験の中から一生懸命に
今の最善の答えを探そうと真っ直ぐに取り組んでいきます。
自分の“好き”を知っていることは、
どんなに生きる原動力になることでしょうか。
『好きを仕事』にして生きることは
この先、更に必要になることだろうと言われています。
テクノロジーの発展と共に
スピーディーに論理的に物事を動かすことは
昔より容易くなりました。
そんな時代の変化を理解した上で、
ロジックだけではなく、人の心の琴線に触れる事ができる物事を動かす力。
圧倒的に新しい道や考えを提案出来る力を持つ思考や行動は、
一際集団の中で輝いていくことでしょう。
『自分を大好きでいられること』
子供たちが没頭出来るデザインというツールを通して、そんな素晴らしい感情を得られる場所を実現できたら。
これ以上に嬉しい事はありません。
自分の方法で生きる力を知っている人は、
気付いた時には自然な形で結果を出していく事が出来ます。
何かに没頭出来るとは、
本当に素晴らしい事ですね。
今週末は子供用ミシンを使ったレッスンです。
ファッションの歴史からヒントをもらい、
作品作りを進めていきたいと思います。
皆の創る力が発揮される瞬間を
楽しみにお待ちしております!